動脈からとるラインのこと。 「A」は動脈をあらわす英語、arterialに由来する。 Aラインは連続的な血圧測定ができるので、観血的・連続的に循環動態をモニタリングする必要がある緊急時に挿入されることが多い。 それ以外にも、頻回に血液ガス測定をおこなう必要のある方や採血のためにも使われる。
Aライン 何に使う?
Aラインの目的は、動脈にカテーテルを留置することで、持続的な血圧や脈などの血行動態の把握が可能になります。 また、血液ガス分析のための動脈血の採取が迅速に行えます。 このほかにも、悪性腫瘍に対する抗がん剤の注入や、血液透析のルートとしてなど治療目的で挿入されることもあります。
Aライン採血 なぜ?
Aラインは、空気が流入する可能性があるため、細心の注意を払いながらプライミングや採血を実施します。 これは、空気や気泡によって末梢側の空気塞栓を予防するためです。
Aライン 何がわかる?
動脈ライン(Aライン)は、循環管理において必要な心拍出量の推測をするのに有用です。 持続的に圧波形を確認することができ(図1)、必要時には、患者さんに苦痛を与えることなく血液採取することができます。
Aライン 何g?
一般的にAラインに使用する留置針は18G・20G・22Gですが、穿刺する部位によっても異なります。 基本的にG数が小さいほど患者さんの苦痛が強く、手技自体も難しくなる傾向にあります。