何度も再発を繰り返す場合には、根治的な治療法であるバルトリン腺嚢胞摘出術を実施することがあります。 この手術は局所麻酔で行うことはできませんので、一般的には入院し手術室で行うことになります。 この手術では、バルトリン腺嚢胞を摘出できるので再発を予防する効果が高いですが、出血や血腫などの合併症には注意が必要です。
なぜバルトリン腺炎になるの?
バルトリン腺炎は、バルトリン腺の細菌感染による炎症が原因です。 原因となる細菌として、陰部に常在するブドウ球菌や連鎖球菌、大腸菌などの細菌のほか、酸素を嫌う嫌気性菌、あるいは性感染症の原因となるクラミジアや淋菌が挙げられます。 バルトリン腺の排泄管に感染が生じると、バルトリン腺開口部周囲に炎症が生じます。
バルトリン腺化膿の受診は何科?
症状が強い場合には、治療が必要なので産婦人科受診をお勧めします。
バルトリン腺 どのくらい?
バルトリン腺は腟の左右にある分泌腺です。 分泌液を作り、ためておく袋です。 小陰唇の裏の奥の方にあって、5mmくらいの大きさです。 粘膜に向かって2cmほどの管を通って、粘液が分泌されます。
バルトリン腺嚢腫はなぜできる?
バルトリン腺炎が起こると開口部が詰まってしまい、分泌液の排泄をスムーズに行えなくなります。 その結果線内に粘液が溜まり、のう胞と呼ばれるしこりができてしまいます。 これをバルトリン腺嚢腫といいます。 この時腟の入り口付近が腫れることがありますが、痛みはなく、管の詰まりが解消するとこの腫れは治まります。