鼻血は、正しい方法で止血すれば、通常5~10分で止まります。 鼻の中の仕切り(鼻中隔)の粘膜の前の方、ちょうど小鼻の内側あたりには、毛細血管が網の目のように密集した部分があります(キーゼルバッハ部位)。 鼻血のほとんどはこの部分が傷ついて出血します。 したがって、鼻血を止めるにはここをしっかり圧迫することが大切です。
鼻血 どのくらい?
鼻血の約90%はキーゼルバッハ部位と呼ばれる鼻の入り口付近の血管が傷つくることで出血が起こります。 適切な対応をすればほとんどの鼻血は30分以内には治まり、おおむね問題はありません。
鼻血はどれくらいで止まる?
5~10分間押さえていれば、普通はこれだけで出血は止まります。 ②鼻血が出ると、よく脱脂綿を詰めたりしますが、鼻の入口に軽く詰めただけでは、少し奥のほうにある出血部位を圧迫できず、止血できません。 脱脂綿を詰めるようであれば、できるだけ長めにして奥のほうまでしっかり詰め、キーゼルバッハ部位を圧迫するようにします。
鼻血の出血点は?
ほとんどの鼻血は外傷や鼻をこする、鼻をかむ等の外的な要因があっておこります。 出血の部位は鼻中隔(左右を仕切る壁)の前方(キーゼルバッハ部位)からが8割以上といわれています。 キーゼルバッハ部位は鼻粘膜の血管が集まる終着点にあたるため、血流が豊富で出血しやすいと考えられます。
鼻血の止血場所は?
親指の頭位の大きさ(母指頭大)の脱脂綿を出血側の鼻内につめ、両側の鼻翼(びよく)俗に小鼻(こばな)と呼ばれる部分を親指と人差し指ではさんで、強くつまむようにして15分間しっかり押さえ続けます。 出血部位が左右どちらか確実な場合にはその側だけを指で圧迫することでもよいでしょう。