弄便とは 大便をいじったり、自分の体や寝具・壁などに擦りつける行為を「弄便」と言います。 認知症が進行し、便に対する認識が薄れてしまったり、おむつ内に失禁したことによる不快感、羞恥心など、様々な理由によって起こります。 弄便は繰り返される場合が多く、家族が後始末に追われることもあるでしょう。
ろう便行為 なぜ?
弄便(ろうべん)の原因 おむつの中の不快感を解消しようとしていることが原因の場合があります。 認知症により排便の感覚はないとしても、おむつの中の便がお尻につく違和感や、蒸れなどの不快感はあります。 このような不快感を解消するために、おむつの中に手を入れて便を触ってしまいます。
便いじりの対策は?
弄便防止の本質的な対策は、おむつに便がある時間を減らすことです。 ご本人の排便のリズムを把握し、おむつではなくトイレで排便できるように誘導できればベストです。 おむつに排便されたときも、すぐにおむつ交換をし、便が長時間おむつにあることを避けることで、弄便はぐっと減らせます。
便ショックの症状は?
排便前後などに血圧が低下し、体調不良を訴えたり吐き気、めまい、冷や汗、生あくび、顔面蒼白を起こします。 そして意識消失する方も。
認知症になる原因は何ですか?
認知症は、脳の病気や障害など様々な原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。 アルツハイマー型認知症は、認知症の中で最も多く、脳神経が変性して脳の一部が萎縮していく過程でおきる認知症です。 次いで多い血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害によっておきる認知症です。