不眠の状態が続くと、十分な休息がとれずに倦怠感がとれないだけでなく、意欲低下、集中力低下、抑うつ、頭重、めまい、食欲不振などさまざまな症状が現れ、生活の質が低下することがわかっています。 さらに最近は、睡眠障害が生活習慣病にかかるリスクを高め、症状を悪化させることや、その発症メカニズムが明らかになりつつあります。
不眠症 いつまで続く?
まず不眠をこじらせるのに要する期間について。 個人差が大きいがおおよそ1カ月から数カ月と考えられている。 たとえば、1カ月以上持続する不眠に陥ると自然に治ることは少なくなり、その70%では1年後も不眠が持続し、約50%では3~20年後も不眠が持続していたという調査結果もある。
何度も目が覚めてしまう?
不眠症における中途覚醒は1回の睡眠で夜中に2~3回、目が覚めてしまう場合を言います。 夜中に何回も目を覚ましてしまうということが1ヶ月以上続き、この中途覚醒によって日常生活や社会生活に影響を及ぼしている場合は不眠症と定義されます。
睡眠時間が少ないとどうなるか?
睡眠不足だと風邪をひきやすくなったり、高血圧や糖尿病の要因にもなりうることが報告されています。 また、記憶力や感情、パフォーマンスにも大きな影響をもたらすことも報告されており、睡眠不足による経済損失は膨大なものになるといわれています。 必要な睡眠時間を確保することはとても大事なことなのです。