1 июн. 2017 г. · 不穏について解説します。 大上俊彦亀田総合病院心療内科・精神科部長代理. そもそも不穏って何?どんなメカニズムで現れるの?
不穏 どんな時?
不穏(ふおん、restless)とは、周囲への警戒心が強く、落ち着きがなく興奮している状態である。 原因は多岐にわたる。 薬剤によるものや、統合失調症などの精神疾患が関与しているケース、精神疾患がみられなくても感染症や電解質異常などの身体的要因、あるいはせん妄などの意識障害でも引き起こされることもある1)。
不穏症状 なぜ?
不穏の原因は、薬の副作用や離脱症状、せん妄など多岐に渡ります。 さらに認知症の場合、身体的苦痛や不安や苛立ちなどの精神的な原因も考えられます。 特に精神的な原因としては、環境の変化に順応できずに不安を感じる方も多いです。 認知症によって上手くコミュニケーションが取れないと、不安の増強に繋がります。
不穏状態の読み方は?
今回は、そんな突然の興奮状態「不穏」をテーマにしたいと思います。 こういった状態のことを、医療の現場では「不穏(ふおん)」と呼びます。
せん妄 どんな感じ?
せん妄とは、意識が曇って変動する状態です。 日時や場所が分からなくなり、間違った認識をする錯覚や、本来見えないものが見える幻覚が出現します。 良くなってから振り返ると、幻覚やそれに左右された異常な行動を覚えていなかったり、覚えていても一部分であったり、事実と違う内容になっていたりします。