A. 親指を中にして手を握ると末梢の静脈血が血管に集まり、血管を怒張(血 管を盛り上げる)させて採血しやすい状態になります。
採血 なぜ手を握る?
母指(ぼし)を中にして握ることで前腕部の筋肉が収縮し、末梢部からの静脈血の還流が促され、駆血部より末梢の静脈に強い怒張が起きるためです。 静脈血がうっ血して血管が拡張し、採血しやすくなります。
小児 採血 手背 なぜ?
なぜ小児のルートは手背にとるのか 皮下脂肪が厚いため、前腕などの静脈がわかりづらいこと、血管が細いことが理由です。 また、前腕の神経に触れてしまったとしても、しびれや麻痺などの訴えがうまくできないため(刺入時に泣く場合が多いので)、手首付近は避けることも重要です。
採血 いつ手を開く?
握った手はいつ開く?? 採血するとき手を握っていただきますが、これは血管をよりハッキリさせるためと、手指からの血流を増やすためです。 手を開いてしまうと血流が弱くなったり、急に手を開いたことによって腕が動き、針が血管から外れてしまうことがあります。 なるべくなら採血が終わるまで握ったままにしておいてください。
採血部位として前腕を多く用いるのはなぜ?
肘窩(前腕)の皮静脈は腕まくりをすれば簡単に露出でき、比較的太い静脈です。 深在性の静脈のように動脈と並走していないため、安全に採血できます。 しかも表面の皮膚がやわらかいため刺しやすく、また皮膚から透かして見えるため、静脈採血には最適とされています。