残尿とは、排尿後も膀胱内に尿が残る状態をいいます。 前立腺肥大症などによる排尿障害(尿排出障害)が進行すると残尿が発生します。 また、糖尿病、腰部椎間板ヘルニア、子宮がん・直腸がんの手術などで、膀胱を収縮させる神経が障害されると、膀胱がうまく収縮できなくなって排尿障害(尿排出障害)を引き起こし残尿が発生します。
残尿感はなぜ起こる?
実際に尿が出きらずに残っている場合もあれば、膀胱が空っぽになっているのに残尿感が起こることもあります。 女性は急性膀胱炎の症状として起こることが多く、男性は前立腺の疾患によって生じるケースが多くなっています。 それ以外の疾患では、尿路の炎症や結石、腫瘍、過活動膀胱、神経性膀胱などが疑われます。
残尿 どうなる?
残尿があることで起こりうる症状としては1回排尿量が減少することによる頻尿です。 膀胱容量の半分が残尿となり有効に利用されなければ、排尿回数は単純に2倍になります。 導尿を行うことで残尿を排出することができ頻尿が改善しますが、頻尿の為だけに導尿を行うのは、あまり一般的なことではありません。
残尿多いとどうなる?
残尿量の増加と排尿障害 膀胱内に残尿があると、結果的に尿を溜められる膀胱のスペースが減少(機能的膀胱容量の低下)するために、1回の排尿量は少なく、何回もトイレに行くようになります。 前立腺肥大症や神経因性膀胱などにより膀胱にたまった尿を十分に出し切れないことにより、排尿の効率が悪くなり何度もトイレに行くようになります。
残尿感 何の病気?
残尿感の症状を起こすことがある疾患膀胱炎など(感染による尿路の炎症)神経因性膀胱(脳など神経の損傷によるもの)骨盤臓器脱(骨盤底筋群のゆるみによる膀胱脱、子宮脱、直腸がん)心因性頻尿膀胱憩室 など残尿感がある - おとなとこどもの仙川泌尿器科