日本大百科全書(ニッポニカ) - 腸捻転の用語解説 - 腸管が腸間膜とその血管とを含めてねじれることで、腸軸捻ともいう。腸間膜が生まれつき長い部分の腸管に内容が貯留 .
腸捻転はどうしてなるの?
原因 主な原因は、腹部の手術後の癒着・S状結腸軸捻症・炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病など)・高齢・便秘などです。 特に、高齢になると腸蠕動の働きの低下により便秘傾向となります。 便が排出されずにS状結腸へ貯留すると腸に重みなどの負担がかる事により腸が捻じれてしまいます。
腸捻転ってどういうこと?
ちょう‐ねんてん〔チヤウ‐〕【腸捻転】 腸の一部が強くねじれてしまい、 腸閉塞 ちょうへいそく と血行障害を起こす病気。 S状結腸に起こることが多く、激しい腹痛や 嘔吐 おうと 、腹部膨満などがみられ、糞便を吐くこともある。 放置すれば生命にかかわる。
S状結腸捻転 なぜ?
<原因> 先天的な要因として、結腸過長症、S状結腸間膜過長症、腸管回転異常などがあり、後天的な要因には、慢性的な便秘、薬物の連用、術後癒着、妊娠、高齢者、精神疾患による薬の服用などがあります。 高齢者の場合、加齢に伴って脂肪が減少し、臓器が移動しやすくなります。
S状結腸捻転 何科?
医療機関の選び方は? おなかの痛みがおさまらず、だんだん強くなってくる場合や、はき気、おう吐がある場合は、病院を受診してください。 胃腸科や消化器科などがあり、レントゲンやCT検査ができる病院がおすすめです。