ちょう チャウ【腸】 〘名〙 消化管の主要部分の一つ。 胃に続く部分から消化管の体外に開口するまでの部分で、多数の消化腺が開口し、消化と吸収を行なう器官。 動物によって構造、機能などが異なるが、前腸・中腸・後腸などに区別され、あるいは小腸(十二指腸・空腸・回腸)、大腸(盲腸・結腸・直腸)などに区分される。
腸はどこにある?
胃と腸はお腹の中に1つずつある臓器で、お互いつながっています。 胃はみぞおち(※)のあたりに、腸はお腹のほぼ全域にあります。
腸が長いとどうなるのでしょう?
大腸が長いと水分が吸収されやすく便が硬くなりやすいともいわれます。 大腸が異常に長い状態を結腸過長症と言い、特に直腸に近いS状結腸が長くなることが多くみられます。 大腸検査を行うと、6、7人に1人の割合でみられます。 ほとんどの人では便秘の傾向がみられますが、特に治療が必要となることはありません。
中腸 どこ?
中腸ちゅうちょう 動物の消化管の一部で、前腸と後腸に挟まれた部分。 脊椎(せきつい)動物では発生学の用語でやはり中腸とよばれる部分に由来し、十二指腸と小腸を含み、とくに養分の吸収の点で主要な役割を果たす。 また、肝臓や膵臓(すいぞう)がここに開口する。
腸 何個?
腸は、大きく小腸と大腸の2つに分けることが出来る。 小腸は更に口側から、十二指腸、空腸、回腸に分けられ、大腸は盲腸、結腸(上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)、直腸に分けられる。 人間の腸の全長は7~9m程度で、3分の2は小腸である。