歯槽骨が吸収する原因 口腔内の衛生管理が十分でなく、プラークや歯石が付着しているとそこはたくさんの細菌の住処になります。 これらの細菌が歯と歯茎の境目の中で異常増殖すると歯周ポケット(歯と歯茎の隙間)ができ、少しずつ歯ぐきが歯から離れていきます。
骨吸収 どうなる?
歯周病が進行すると、歯茎だけでなく歯根膜や歯槽骨にまで炎症が及び、この状態を歯周炎といいます。 歯周炎では歯根膜が破壊され、歯周病菌から出る毒素や炎症によって歯を支える歯槽骨が溶けます。 これを骨吸収といいます。 歯槽骨の吸収が進行すると、周りの歯肉も減少していくので一見すると歯が伸びたように見えてしまいます。
骨が溶ける なぜ?
骨や歯の主成分であるリン酸カルシウムは、酸に溶ける性質を持っています。 したがって、抜けた歯や魚の骨などを長時間コーラや炭酸飲料、天然果汁など酸を含んだ液体に漬けておくとカルシウムやマグネシウムが溶け出します(これを脱灰現象といいます)。
歯根吸収 どうなる?
歯根吸収とは、文字通り歯の根っこ(歯根)が吸収されることです。 この歯根吸収が軽度の場合は症状があらわれることはなく、ほとんど問題になりません。 しかし重症になると、治療後に歯がグラグラになったり、歯周病が進行したときに歯が抜けてしまうリスクが上昇する恐れが出てきてしまいます。
歯槽膿漏ってどんな病気?
歯槽膿漏とは、歯周病の中で最も症状が進んだ状態を言います。 歯ぐきが腫れる、血や膿が出る、ひどい口臭がするといった症状だけでなく、炎症が広がると歯ぐきの内側の歯を支える骨(歯槽骨)が溶け始め破壊されていきます。 最終的には歯が抜け落ちてしまいます。