弛緩出血【しかんしゅっけつ】 胎盤の娩出(べんしゅつ)後,子宮筋が収縮不全の場合に起こる大量出血。 普通は外出血だが,子宮腔内にたまる内出血もある。 短時間に多量の出血があった場合には死亡する。
弛緩出血いつ起こる?
症状 弛緩出血の症状は、胎盤を娩出した直後から持続する子宮腔内からの周期的出血です。
弛緩出血 なぜ?
児の娩出後,子宮筋が良好な収縮をきたさないものを子宮弛緩症と呼び,このため胎盤 剝離部の断裂血管および子宮静脈洞が閉鎖されなくなり大出血を来すものを弛緩出血とい う. その多くは子宮内の胎盤片,卵膜片,凝血塊の遺残が原因であるが,そうでない場合 は羊水塞栓症軽症例の出血症状とも考えられる1)2).
帝王切開 出血多い なぜ?
子宮から胎盤が剥がれるときに一部の血管が開いた状態になり、出血が起こります。 血管がふさがるまで、子宮の収縮が血管を閉じるのを助けます。 一般的に帝王切開では経腟分娩の約2倍の出血が生じますが、その理由として、分娩に子宮の切開を要することが挙げられます(妊娠中は大量の血液が子宮に送られます)。
出産 出血 なぜ?
胎盤が正常時に付着する部位よりもより深い筋層に付着することで、出産後に剥がれにくくなる癒着胎盤も組織による出血に含まれます。 また、前置胎盤といわれる子宮の出口に胎盤が覆ってしまう病気の場合、分娩時に大量出血が起こりうるため、事前に自分の血液を貯めたり、輸血の対応が可能な分娩施設への転院を検討したりする必要があります。