歯石の元になってくる歯垢は、一般に売られている歯ブラシで落とすことは可能ですが、後に細菌が増殖し歯石となったものは歯ブラシで落とすことはできません。 歯石となってしまった場合には、スケーラー(超音波)という機器を使って取り除くことになります。
歯石 何でできてる?
これは歯と歯肉の間(歯肉溝)からの浸出液の成分が含まれます。 歯石は、成分の約80%はリン酸カルシウムですが、そのほかにタンパク質、炭水化物や細菌の死骸などからもできています。 歯石そのものは、う蝕(むし歯)を引き起こしませんが、歯石の表面がざらざらしているので、そこに細菌が増殖し歯周病を引き起こします。
歯石を取ればどうなる?
歯石を取る時には、歯の周囲のプラーク(歯垢)や、歯と歯の間に残っている食べカスなどもきれいに取り除きます。 さらに炎症がなくなれば、歯周病の嫌な口臭も抑えることができます。 もちろん歯石を取ったあとにしっかりとしたブラッシングや定期検診を継続しなければ、再び口臭が発生してしまいます。
どうしても歯石がつく?
食事がアルカリ性食品(野菜・海藻・果物・きのこ・大豆など)ばかりに偏っている人は、歯石ができやすくなります。 アルカリ性に近い唾液に含まれる「ミネラル成分」には、歯垢を歯石にするのを促進する作用があるためです。 ※ただし、アルカリ性食品を1回食べたからといって、すぐにアルカリ性になるわけではありません。