歯周病にかかりやすさはあるのでしょうか 遺伝的な要因もありますが、多くの場合、患者さんの口腔内の環境や清掃状態、生活習慣、全身の状態により歯周病へのかかりやすさが変わってきます。 歯並びや歯肉の形が不良でプラークが沈着しやすい場合、歯ぎしりなど歯に強い力が加わるような人、さらには喫煙者なども歯周病になりやすくなります。
歯周病の原因は何?
歯肉炎・歯周炎を含む歯周病の直接的な原因は、歯垢(プラーク)です。 歯垢(プラーク)は生きた細菌の塊で、そのほとんどが酸素の少ない場所を好むため、歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)に潜んでいます。 この歯垢(プラーク)中の細菌が出す毒素によって、歯ぐきに炎症が起きてしまうのです。
歯周炎のリスクファクターはどれか?
最近の報告では、全身疾患や全身状態が宿主の免疫力(細菌と戦う力)に少なからず影響することが分かってきました。 つまり、免疫力を弱めるような全身疾患や生活習慣が歯周病のリスクファクター(危険因子)となりうるということです。
歯周病は進行したらどうなる?
歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し歯肉の辺縁が炎症を起こして赤くなったり、腫れたりしますが痛みはほとんどの場合ありません。 さらに進行すると膿がでたり歯が動揺してきて、最後には歯を抜かなければならなくなってしまいます。
歯周病菌 どこにいる?
つまり、歯の表面にいる歯周病菌は、呼吸をするだけで死んでしまうのです。 そのため、歯周病菌は空気の届きにくい場所、例えば歯と歯茎の隙間や溝(歯周ポケット)に住みつく傾向があります。 誰でも歯と歯茎の隙間には溝があるものですが、健康な方の場合、その深さはわずか2~3mm程度です。