貧血のほとんどが「鉄欠乏性貧血」 貧血は原因によりいくつかの種類に分かれますが、多くは体内の鉄分が不足したことによって起こる「鉄欠乏性貧血」です。 妊娠や出産による貧血もほとんどが「鉄欠乏性貧血」ですが、ほかにもビタミンB12などが不足して赤血球がうまく作られない貧血の場合もあります。
産後 なぜ 貧血?
このように、妊娠中と産後は赤ちゃんの成長のために母体から多くの鉄が失われ、鉄分欠乏や貧血になりやすい状態です。 その結果、半数の妊婦は貧血になると報告されています。 また産後うつの発症は10人に一人の割合との報告もあり、貧血と密接な関係があります。
なぜ妊娠中は貧血になるのか?
なぜ妊娠中は貧血になりやすいのかというと、妊婦さんはヘモグロビンの生成に関わる鉄分の多くをお腹の赤ちゃんに吸収されてしまうからです。 鉄分の吸収は赤ちゃんの成長にとっても不可欠なことであり、そのため割合でみると妊娠中の4人に1人の女性が貧血に悩まされやすいとされています。
妊婦 貧血 なぜだめ?
妊娠中に鉄欠乏を引き起こすと、母体から鉄を受け取っているお腹の中の赤ちゃんへ影響を及ぼす可能性があります。 鉄欠乏が進むと貧血となり、更に胎児へお影響は大きくなる可能性があります。 また出産で血液は失われ、貧血は更に悪化し、その結果産後うつを発症する可能性があります。
産後 貧血 どうなる?
貧血になると、頭が痛い・重い、めまいがする、息切れがするといった症状があらわれることがあります。 また、お産後の回復が遅くなる、母乳が出づらくなるなどの原因にもなります。