人間の身体には、出血を止めるための機能として血液中にある血小板(けっしょうばん)や凝固因子(ぎょうこいんし:血液を固まらせる働きをするタンパク質)を持っています。 何らかの理由でこの働きが崩れると「出血傾向(しゅっけつけいこう)」が出現します。 1 февр. 2019 г.
出血傾向のメカニズムは?
どんな時に出血傾向になるの? 何らかの原因で血管が傷ついて出血が起こっても、普通は短時間で止まります。 それは血管が傷つくと血小板、血液凝固因子が働き、止血が起こるからです。 この2つのいずれかに異常が起きたり、血管が傷つきやすくなったりすると、容易に出血したり、出血が長引いたりします。
出血傾向だとどうなる?
最初に、「あおあざができる」、「鼻血」「歯ぐきの出血」などの症状 が出現して気づくことが多いのですが、出血傾向が放置され、急激に 大量出血があるとショック状態になり、危険な状態になる例もみられ ます。 出血が進行すると次第に貧血状態になり、さらに慢性的な出血の場 合は鉄欠乏性貧血をきたします。
出血傾向の症状は?
なお、 出血部位や医薬品により、出血が起こる仕組みは異なります。 ショック、貧血、心不全、意識障害などの全身性の症状が出現して からでは遅いので、「手足に点状出血」、「あおあざができやすい」、「皮 下出血」、「鼻血」、「過多月経」、「歯ぐきの出血」などの症状により早 期に出血傾向に気づくことが重要です。
血小板 出血傾向 なぜ?
血小板は、赤血球や白血球と同様に骨髄の中で産生され末梢血中に現れる血液成分の1つで、血管壁が損傷した場合にその傷口に集まって凝集し出血を防ぎ、止血する役割を果たしています。 血小板の数が少なすぎると出血傾向となり、血小板数は正常でもその働き(機能)に異常があるとやはり出血傾向になります。