呼吸は正常では 呼気と吸気の時間比は1:1ですが、COPDでは 気流制限のために呼気時間が延長します(呼気 延長)。 また、COPDが重篤になると呼吸補助筋 が普段の呼吸にも動員され、胸鎖乳突筋の肥大 などが目立つようになります。 また、吸気時に胸 腔内の陰圧が増すため、鎖骨上窩・季肋部が陥 没します。
COPD 過膨張 なぜ?
なぜCOPDになるのか? 多くはタバコによる肺機能低下です。 タバコの煙に含まれる有害な物質を吸い続けると、気管支や肺に慢性的な炎症が起こり、痰の分泌が亢進したり、気管支末端の肺胞と呼ばれる酸素交換をする部分が壊れて肺の過膨張を起こします。
呼気延長 なぜ?
喘息発作時では特に呼気時(空気をはき出す時)に息を十分出すことが出来なくなるため呼気時間(空気をはき出すに要する時間)の延長がみられます。 また、気道が狭くなるため空気の流れが乱れて喘鳴(ヒューヒューという音)が生じます。 重症になると、呼気時の息苦しさが認められ、陥没呼吸がみられるようになります。
喘息 呼気延長 なぜ?
また,喘息発作時にエアトラッピングが生じて肺気腫傾向になっていることにより,胸腔内圧の亢進が呼気時により顕著となるため,呼気時の狭小化がさらに進み,呼気の延長が助長されると考えられます。
COPD 呼吸数増加 なぜ?
COPDの患者は、ガス交換が障害されています。 血液に酸素が十分に移動しない低酸素血症の状態になると、呼吸中枢が刺激され、不足した酸素を外気から取り込もうとして呼吸回数が増え、呼吸仕事量(呼吸筋の運動量)が増えます。