COPDの患者さんがやせる理由 しかしCOPDの患者さんでは、食事をとると、息苦しくなり、疲れる。 また膨張した肺が胃を圧迫しているため、食欲がない。 食事で十分な量をとれない。 その結果栄養不足となり、重症になるに従って、しだいにやせてしまいます。
COPD 食欲低下 なぜ?
COPD 患者さんが、栄養障害によりやせてしまうと、呼吸筋や下肢筋などの筋力が低下します。 筋力が低下すると、動くだけで息切れや倦怠感が増加し、体を動かしたくなくなります。 その結果、活動量が低下して家にとじこもりがちになってしまい、さらに食欲が低下します。
呼吸困難 食欲低下 なぜ?
全身の血液循環が悪くなるために肺に血液が溜まって急激にうっ血が増すと、肺水腫による重度の呼吸困難やショック症状が起こることがあります。 胃腸や肝臓にうっ血が起こると、食欲不振や嘔吐、腹部膨満感などもみられるようになります。
COPD 何食?
栄養バランスの良い食事にするために「主食+主菜+副菜+果物/牛乳」を心がけましょう。 1日30種類ぐらいの食品をバランス良く摂るようにしましょう。 高エネルギー、高たんぱくの食事にしましょう。 ※ ただし、糖尿病、肥満、腎臓病、高脂血症などで、特別な食事療法の必要のある方は、主治医とよくご相談下さい。
COPD体重減少なんで?
COPDの体重減少は、①呼吸をするために使う呼吸筋の負担が多くなり、常に体力を使う状態が続くこと、②呼吸困難に伴う運動制限による食欲低下や消化管機能の低下など様々な要因が複合的に関与していると考えられています。 食欲がなくても、食事は少しずつでも良いのでしっかり摂ることが重要です。