膵臓による腰痛には痛みの出方に特徴があります。 腰が痛い時に、膵臓癌を心配して受診いただくことも良く経験します。 しかし膵臓癌で背中や腰が痛くなる理由は、背骨の周囲の神経へ癌細胞が浸潤することによります。 そういった痛みは当然進行性なので、良くなったりすることはありません。
膵臓癌はどこが痛くなるか?
上腹部痛は最も多く見られる症状で、食事とは関係なく、背中の痛みや夜中の痛みなどが激しく続くのが特徴的です。 膵臓の周囲にはたくさんの神経が分布しているため、がんが浸潤(しんじゅん) すると神経を侵しやすく、そのため痛みも強くなります。
膵臓はどこが痛む?
膵臓は長さ15㎝ほどのバナナ型の臓器で、胃の裏側にあるので、腹部から背中にかけての痛みが起こります。
腰が痛いのはなぜか?
腰痛症の原因はさまざまですが、腰痛のうち原因が特定できるものはわずか15%程度といわれています。 代表的なものは、腰椎が直接障害される圧迫骨折や、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄などがありますが、その他、細菌感染やがん、臓器や血管などの病気が原因となり、腰痛を引き起こすこともあります。
膵臓癌の初期症状ってどんなの?
膵臓がんは初期には症状がほとんどありません。 しかし、進行すると痛みや食欲不振、腹部の 膨満 ぼうまん 感、体重減少、下痢、黄疸(皮膚や目の白目の部分が黄色くなること)などが生じることがあります。