大腿動脈は腿の付け根付近で鼠径靱帯と縫工筋と長内転筋に囲まれた三角形の領域(大腿三角)で、筋には覆われず拍動が触れる。
動脈の拍動部位は?
脈拍を触れることができる血管は、橈骨動脈のほか、頚動脈、上腕動脈、大腿動脈、膝窩(しっか)動脈、後橈骨動脈、足背(そくはい)動脈などがあります。 しかし、これらの血管のほとんどは、触れる部位と触れ方に個人差があります。 特に足背動脈では、約10%の人は脈拍が触れません。
足動脈の触知部位は?
臨床でよく触れている足背動脈は、実は10%の割合で、正常でも触れないことがあるといわれています。 そこでお勧めは後脛骨動脈の触知です。 後脛骨動脈は正常であればほぼ触れるので、足の血流評価に有用です。 触れる場所は足関節内果のすぐ後ろで触れることができます(写真右)。
橈骨動脈の触れ方は?
測定手順(橈骨動脈の場合)1手順1 示指・中指・薬指を軽く当てる 示指で橈骨動脈の末梢側を軽く押さえるようにして、中指・薬指で触知します。2手順2 左右差の有無を確認する 左右差がある場合は、どちらかの動脈に血行障害があることが推測されます。3手順3 測定する ... 4手順4 記録・報告する
脈の触れ方は?
右手を左手首のシワの位置に薬指がくるように、人差し指、中指、薬指の3本を当てます。 左親指の付け根の骨の内側で、脈がよく触れるところを見つけてください。 この時、指先を少し立てると脈がわかりやすいでしょう。 15秒くらい脈拍を触れて、間隔が規則的かどうか、確かめてください。