「亜熱帯高圧帯」は夏のあいだ北上するため(右図)、地中海沿岸は高温で乾燥します。 オリーブは乾燥に強い植物です。 夏に暑く、乾燥する気候が、オリーブの栽培に向いていたのです。
地中海性気候の作物は?
地中海性気候地帯で行われている農業様式。 平地では冬作方式で小麦,大麦などの穀物,丘陵地ではオリーブ,ぶどう,いちじく,柑橘類,コルクガシなどの耐干性の樹木作物が栽培される。 穀物は自給用であるが,樹木作物は商品作物となる。 また牧畜が行われ,耐干性に富む羊,やぎなどの小型家畜が飼育され,移牧も行われる。
オリーブ 何気候?
オリーブは年平均気温が 15℃前後の温暖な気候を好み、日照量が多いほど生育がよく、年間 2,000 時間以上の日照時間が望ましい。 また、乾燥を好むとされていますが、良好な生育や果実の生長のためには、年間の降水量は 1,000mm 程度が必要です。
地中海性気候の原因は?
地中海性気候を作るのは、夏の亜熱帯高圧帯と冬の亜寒帯低圧帯です。 ですので、緯度的には35~45度の辺りで、南北40度辺りが中心となります。 また、大陸東岸は季節風の影響で夏に降雨が見られます。 よって、地中海性気候の分布は基本的に大陸西岸となります。
地中海性気候の樹木は?
この気候区では夏の乾燥を利用した耐干性の樹木性作物(オリーブやブドウなど)、冬の降雨を利用した冬小麦栽培が行われるほか、乾燥して牧草の育たない夏に家畜を高山へ移動する移牧が行われる。