生理食塩液は細胞外液とほぼ等張の塩化ナトリウム液であり,水及 び電解質の欠乏している脱水症に対して有効細胞外液量を維持し,循 環を安定化させる目的で投与される3)。 また,細胞傷害性のないことから,皮膚・粘膜の洗浄や医薬品の溶 剤として使用され,粘性喀痰の液化・排出促進には噴霧吸入が用いら れる1,3)。
点滴 ロック なぜ?
A :血管に挿入したカテーテルに輸液を投与せずに放置すると、先端部分に血液が逆流して凝固し、カテーテルを閉塞させます。 この閉塞を予防するためにヘパリン加生理食塩水をカテーテル内に充填しておくことをヘパリンロックと呼びます。
なぜ輸液をするのか?
輸液製剤は、生命維持に不可欠な「からだの恒常性の維持」のため、体液の代謝異常(水分・電解質・酸塩基平衡の異常、栄養障害等)の正常化、あるいは体液の代謝異常を未然に防ぐこと、また抗生物質などの医薬品の溶解・希釈を目的とした医薬品で、最も基礎的かつ重要な薬剤であるといえます。
ブドウ糖 点滴 なぜ?
水を補給するのに、なぜ5%ブドウ糖を入れるのでしょう? ブドウ糖は血液の中に入るとすぐに代謝され、エネルギーとなって水(自由水という)と二酸化炭素に分解されます。 いったん血管内から細胞外に分布された水は、細胞外液の浸透圧が下がることで、細胞内液へと移動します。
輸血 生理食塩水 なぜ?
中心静脈ラインから輸血を行うこともあるが,輸血終了時に放置して いたり,終了間際の滴下速度が遅くなった際に,ラインがつまる可能 性がある. これを予防するためには,輸血ルートの側管から生理食 塩水をゆっくり点滴しておくとよい.