DNAは、私たちの体のすべての細胞に存在するもので、DNAの情報に基づいて体の細胞や、器官、臓器が作られます。 そのためDNAは「体の設計図」とも呼ばれています。 DNAの情報に基づいて子孫に受け継がれる特徴を「遺伝形質」と呼ぶのですが、その遺伝形質を決める因子のことを「遺伝子」と言います。
DNAで何ができる?
犯罪捜査に使われるDNA 鑑定、インフルエンザや性感染症の検査、遺伝病の診断、食品の安全性検査、ミイラの調査など、これらにはすべてPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)法というものが用いられています。 DNA には遺伝情報が文字の羅列のように保存されていて、それを子孫に受け継がせるために、コピーしやすい形になっています。
DNA どういうものか?
DNAはデオキリボ核酸の略で、アデニン(A)・グアニン(G)・シトシン(C)・チミン(T)の4つの物質で構成され、これらが繋がりDNA配列になっています。 このDNA配列こそが、生物に共通して保存され、暗号化されたいのちの設計図となります。
DNA 何から取れる?
通常、滅菌された綿棒道具で口腔内の粘膜から採取します。 口腔内を柔らかくて吸水性のある綿棒で頬の内側をこするようにして採取します。 安全で痛みが全くないので赤ん坊から可能な採取法です。 よく採血をするのではないかと思われますが、採血した血液中のDNAも、口腔内のDNAも同一のため、痛みのない口腔内採取が一般的です。
DNA 何の情報?
DNAは細胞の中にあり、長い鎖のような形をしており、たった4種類の塩基で遺伝情報が書かれています。 塩基は遺伝情報を表す文字のようなもので、具体的にはA(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)です。 ヒトの遺伝子のDNAは、全部合わせると塩基が30億個ほどもつながった鎖のような超巨大分子です。