感染が疑われる場合には抗生剤の点耳薬が処方され、真菌が認められる場合は抗真菌剤を使用します。 炎症の程度が強いと、ステロイドの局所使用が有効な場合がありますが、これは副作用の点から短期間の使用に限られます。 かゆみが強い場合には、抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤、抗不安剤などの内服薬が処方されます。
耳の中 液だれ?
中耳から発生する「耳だれ」は、中耳粘膜から生じる粘液性のもので、細菌感染を起こすと粘膿性になります(中耳炎)。 慢性中耳炎では鼓膜穿孔を通って中耳から外耳道に流れ出ます。 外傷などの原因で内耳から髄液が外耳道に流出すると水様性になります。
外耳道炎の治療薬は?
外耳道炎を清掃、洗浄します。 細菌が原因の場合は抗生剤やステロイドが含まれた軟膏(リンデロンVG軟膏など)や点耳薬を、真菌が原因の場合は抗真菌薬を塗布します。 抗生剤や消炎鎮痛剤、抗ヒスタミン剤(かゆみ止め)の飲み薬の内服を行う場合もあります。
耳の痛みの飲み薬は?
耳の痛みにはアセトアミノフェンやロキソプロフェン、イブプロフェンなど、一般的な解熱鎮痛剤が使用できます。 小児でしたら、アセトアミノフェン含有の解熱鎮痛剤が良いです。 中耳炎の根本的な治療は、医師の診察の元で処方される抗生物質服用や抗生物質入り点耳薬の使用です。 これらの医薬品は市販薬では販売されていません。
耳かゆい 液だれ?
外耳道炎 耳から水が出たり、臭いニオイがしたり、かゆくなったりするのは、耳の中のどこかが化膿しているからと考えられます。 多いのは、「外耳道」に生じた傷に細菌が感染しているケースで、これを外耳道炎と呼びます。 放置していると、聴力低下、頭蓋骨に感染広がって顔面や頭部の神経が麻痺する恐れがあります。