放射線治療は、がん細胞を死滅させる治療効果と同時に、他の正常な細胞 にも影響して副作用が生じます。 放射線治療の副作用は放射線が当たった範 囲で起こるため、口や鼻、のどのがんを治療する場合に口やその周囲に放射 線が当たり、口腔粘膜炎や口腔乾燥などの症状が起こります。
抗がん剤 口内炎 なぜできる?
口内炎の原因としては、抗がん剤治療の薬が、直接口の中の粘膜に作用することと、抗がん剤治療による骨髄抑制で白血球が減って感染を起こすことが挙げられます。 口内炎があると、食欲の低下、味覚の変化、食事がしみる、食事が飲み込みにくいなどの症状がでることがあります。 口内炎の対処のポイントを3つ紹介します。
放射線口内炎いつまで?
治療終了後も口内炎が治るまで約2~3 週間かかります。 抗がん剤と放射線の同時併用した場合にはさらに、口内炎の症状が強く、また長期間続きます。 口内炎には強い痛みが伴います。 特に口の粘膜からのどの粘膜に口内炎が広がると食べ物ばかりでなく、水などの液体をとることもつらくなってきます。
放射線粘膜炎のメカニズムは?
放射線は細胞のDNAにダメージを与えて、細胞が再生する能力を低下させます。 この影響で口腔粘膜の細胞も再生能力が低下し、欠落のあとに新しい細胞が補充できない状態になります。 従って、欠落状態が修復できないので、粘膜が欠損して潰瘍(かいよう)が形成されてしまいます。
放射線粘膜炎 いつまで?
粘膜炎(口内炎や咽頭炎) 多くの場合、粘膜炎の症状は治療終了してから4-6週間で収まります。 皮膚炎治療を始めて2-3週間から炎症が現れ、放射線が当たった皮膚が赤くなったり、かゆくなったりすることがあります。 塗り薬、痒み止め、痛み止めなどを使用します。