肺がんは、気管支や肺胞の細胞が何らかの原因でがん化したものです。 進行すると、がん細胞は周りの組織を壊しながら増殖し、血液やリンパ液の流れにのって転移することもあります。 転移しやすい場所はリンパ節、反対側の肺、骨、脳、肝臓、副腎です。
肺がん どこから転移?
転移性肺がんはしばしば肺の別の場所、脳、骨、肝臓、副腎に広がります。 病気の進行度を知ることが、治療計画に必要です。 転移性肺がんの進行度を調べるために、CT検査、MRI検査、腹部超音波検査(エコー)、骨シンチグラムが行われます。 ペット(PET)検査や縦隔鏡が行われることもあります。
肺がんはどこが痛む?
がんが、胸膜や胸壁に浸潤した場合には「胸や背中の痛み」がみられます。 肺の上の方にがんが発生した場合には「肩の痛み」や「うでのしびれ」がみられることもあります。 胸膜にがんがこぼれ落ちて(「播種」といいます。) がん性胸膜炎により胸水が貯まると、「咳」、「息切れ」や「呼吸困難」がみられます。
肺がんは転移しやすいですか?
肺にはたくさんの血管とリンパ管が張りめぐらされているため、がんが他の臓器に広がりやすいと考えられています。 特に肺がんが転移しやすい場所は、反対側の肺、脳、骨、肝臓、副腎、リンパ節などです。
肺がん どこに?
肺がんは、大きく分けて肺門部(はいもんぶ)と肺野部(はいやぶ)に発生します。 肺門部は肺の入り口の太い気管支のことで、扁平上皮がんが多く、肺野部と呼ばれる気管支の末梢から肺胞のある肺の奥の部分には、腺がんという種類のがんが大部分です。