肺がんは、気管支や肺胞の細胞が何らかの原因でがん化したものです。 進行すると、がん細胞は周りの組織を壊しながら増殖し、血液やリンパ液の流れにのって転移することもあります。 転移しやすい場所はリンパ節、反対側の肺、骨、脳、肝臓、副腎です。
肺がん どこに?
肺がんは、大きく分けて肺門部(はいもんぶ)と肺野部(はいやぶ)に発生します。 肺門部は肺の入り口の太い気管支のことで、扁平上皮がんが多く、肺野部と呼ばれる気管支の末梢から肺胞のある肺の奥の部分には、腺がんという種類のがんが大部分です。
肺がん なぜ転移しやすい?
転移は、肺でできたがん細胞が血液やリンパ液の流れにのって、他の臓器に移動し増えるために起こります。 肺にはたくさんの血管とリンパ管が張りめぐらされているため、がんが他の臓器に広がりやすいと考えられています。 特に肺がんが転移しやすい場所は、反対側の肺、脳、骨、肝臓、副腎、リンパ節などです。
転移性肺腫瘍 どこから?
心臓から送り出された血液は全身をっめぐってから肺に戻ってきますが、体のどこかに「がん」があり、そこでがん細胞が血液の中にこぼれ落ちて血液の流れにのり肺に流れてくると、肺でひっかかって増殖します。 それが転移性肺腫瘍の形成です(図1)。
肺がん 何故?
肺がんは、肺の気管や気管支、肺胞の一部の細胞が何らかの原因によってがん化することで起こります。 たばこを吸う人に多く発症するがんで、喫煙者は非喫煙者の5倍かかりやすいといわれています。 ただし、肺がんの種類によっては、非喫煙者にも起こることが多いものもあります。