%肺活量が低い場合は、肺が固くなったり呼吸筋が弱くなったりして肺が十分に拡がらないため、肺の空気を入れる容量が少なくなっている可能性があります。 %肺活量の値が基準値より低い場合は、間質性肺炎、サルコイドーシス、肺線維症、胸膜炎、胸の変形などが考えられます。
肺活量の低下の原因は?
(1)拘束性障害:肺活量の低下は、呼吸する肺の組織が減少するなど、胸膜の病気などが 原因だと考えられます。 (2)閉塞性障害:1秒率の低下が主な原因です。 ①気道閉塞:喘息、慢性気管支炎、びまん性細気管支炎 ②肺気腫:慢性閉塞肺疾患(COPD)は特に近年多くなっています。
肺活量を増やすにはどうしたらいい?
まずは大きく息を吸い込み、その状態で数秒(2秒〜5秒)息を止めてみましょう。 次に、吸い込んだ息を全て吐ききり、再び数秒息を止めてみましょう。 息を吸い込む・吐く動作は、自分ができる限界まで行うことがコツです。 周囲の空気を全て肺に入れる感覚で吸い込み、肺の中の空気を全て外に出す感覚で吐きましょう。
肺活量の低下の症状は?
また、肺活量が低下すると、胸を動かす範囲が小さくなるため、手足の拘縮と同様に胸郭や肺が硬くなり、さらに呼吸運動を困難にします。
1秒率 低い どうなる?
深く息を吸って一気に吐き出した空気量(これを努力性肺活量といいます)に対し、最初の1秒間で吐き出した量(1秒量)の割合を示したものです。 70%以上が正常ですが、1秒率が低下している場合は閉塞性換気障害(気管支が狭くなっているために起こる呼吸機能障害)が疑われます。