気胸は突然肺に穴が開いて空気が胸腔(きょうくう)に漏れる疾患です。 症状としては胸痛、呼吸困難、咳がありますが、まれに症状がないのに胸部レントゲン検査で発見されることがあります。 空気が大量に漏れると、肺がしぼみ、さらに心臓を圧迫してショックになることがあります。 また、同時に左右肺の気胸を起こすと大変です。
肺に穴 どのくらいで治る?
軽度気胸の場合症状が出ていなければ、入院はせずに1~3週間程度安静にし、穴がふさがるのを待ちます。 肺の穴が再開通する心配がなければ、漏れていた空気は血液に溶け、自然となくなります。 ただし、痛みや呼吸困難などの症状があれば入院をする場合もあります。
肺に穴が開く なぜ?
気胸は肺に穴があいて肺から空気が漏れ、タイヤのパンクのように肺がしぼむために、胸痛、咳や息切れなどが生じる病気です。 穴があく原因の多くは、肺の表面に「のう胞」(「ブラ」とも言います)が生じ、これが破れるためです。 ブラができる理由や破れる理由は、現在でも正確には分っていません。
肺に穴 症状 何科?
入院加療をすることが多い病気です。 基本的には呼吸器科、循環器科の専門医がいる病院で治療をします。 症状が軽い場合は安静にし、自然に肺に開いた穴が塞がるのを待ちます。 安静にしていても塞がらない場合は、ドレナージ法で治療を行います。
肺破裂の症状は?
激しい運動をすると呼吸ができなくなるなどの呼吸困難、酸素飽和度の低下、頻脈、動悸、咳などがみられます。 発症初期には肩や鎖骨辺りに違和感、胸痛や背中への鈍痛が見られることがありますが、肺の虚脱が完成すると胸痛はむしろ軽減します。 痛みは人によって様々で、全く感じない人もいます。