中程度の量の腹水がたまると、胴回りの寸法と体重が増えることがあります。 大量の腹水は、腹部の膨隆と不快感を引き起こすことがあります。 腹部が張り詰めて、へそが扁平になったり飛び出たりすることさえあります。 腹部が膨張すると、胃が圧迫されて食欲不振になったり、肺が圧迫されてときに息切れを起こしたりします。
腹水がたまる ってどういうこと?
腹水は、腹部(胃や腸を包む腹腔)に体液が異常に蓄積すること、またはその体液を表します。 この余分に集積した体液は腹部を膨らませ膨張させます。 腹水の原因としては、門脈圧亢進、血漿浸透圧の低下、腹膜の炎症やがんなどがあります。
腹水 浮腫 なぜ?
また、肝臓は血液中を流れるタンパク質を作っていますが、肝機能が低下するとそのタンパク質も減少します。 血液の成分の割合が変化し、血液の成分が血管外へ染み出しお腹や手足に水分が溜まります。 それが、浮腫・腹水と呼ばれる合併症に繋がっていきます。
がんになるとなぜ腹水がたまる?
がん患者さんにおける腹水の原因として最も多いのは①がん性腹膜炎などがんによるもので、次に、②肝硬変・がんの肝転移などの肝臓に関わる病気が多く、①と②が合併する場合もあります。 そのほか、③リンパ管の損傷や閉塞などリンパの流れの障害によっても腹水が発生します。