浮腫で水分が貯留するのは、「間質(かんしつ)」です。 間質というのは細胞と細胞の間のすき間のことです。 間質の水分のことを間質液または組織液といい、浮腫とは間質液が増加した状態です。
むくみ 水分 どこに?
林先生:「細胞と細胞の間の水が異常に溜まった状態を、むくみと言います。」 水分が溜まる場所は、皮膚の皮下組織。 細胞と細胞をつないでいる、コラーゲンのあるところです。
浮腫 どこにできる?
浮腫の症状としては、手足や顔が腫れぼったくなるのが一般的です。 重力の関係で水分は下へ落ちるので、通常の場合は下肢、特に膝から下の下腿(かたい)と呼ばれる部分から足先に見られることが多いです。 寝たきりの方の場合は常に背中側が下になっていますので、背中や仙骨部に浮腫が見られます。
浮腫とはどのような状態?
浮腫とは、皮下組織(皮膚の下部)に水がたまった状態で、例えば足やすねなどを指で圧迫する(押さえる)と、その痕(あと)がなかなかもどらないような状態の時は、身体に正常な時の体重の5~10%以上の水分の貯留があると言われています。
浮腫 水分制限 なぜ?
血中内のたんぱく質のうち67%を占めるアルブミンは血管内で水分を保持する役割(膠質浸透圧)があり、この機能が保てなくなるか血管壁に異常が起きると浮腫が生じます。 アルブミンは肝臓のみで作られるため、肝疾患による浮腫のときは著しく低下し、水分を保持できなくなることでお腹に水分がたまり腹水が起こります。