がん関連疲労が発症する明確なメカニズムはよくわかっていませんが、直接的ながん治療やがんに関連する治療薬、がんに関連するストレスが多くのエネルギーを消耗し倦怠感・疲労感へとつながっていくと考えられています。 さらにがん細胞から産生される物質や貧血や栄養障害などが相互に影響しながら発現すると考えられています。
癌 倦怠感 どのくらい?
だるさ・倦怠感とは、いつもの生活が送りづらいと感じるといった疲れた感覚のことで、がんの治療中によくみられます。 体がだるい、何もする気が起きない、集中力が低下するなどの症状が、原因によっては数カ月~数年続くことがあります。
癌 疲れやすい なぜ?
がんにかかると、腫瘍が発生したことによる体の中のさまざまな変化によって疲れが生じることがあると考えられています。 たとえば、がんの進行に伴って貧血や臓器不全、がん悪液質*が生じたり、免疫機能が低下し感染症にかかったりすることで、疲れが現れることがあります。
抗がん剤 倦怠感 なぜ?
抗がん薬は、がん細胞だけでなく、正常細胞にも作用し、ダメージを与えます。 ダメージを受けた正常細胞は、早く回復(自己修復)するために多くのエネルギーを使用しますので、必然的に体の中のエネルギーが消耗されてしまい、倦怠感がおこりやすくなると考えられています。
がん関連疲労の特徴は?
がん関連疲労は、長期に渡って続く慢性的なものであるため、がん患者さんはこの慢性的な疲労によって心身ともに消耗し、ときに身体が衰弱したり、身体の機能がいちじるしく低下したりすることがあります。 がん関連疲労は、化学療法や放射線治療、免疫療法、骨髄移植を受けているほとんどのがん患者さんにみられるものです。