海馬は左右側頭葉の奥にそれぞれ1個ずつあり、五感をはじめ、あらゆる感覚器官が受け取った刺激が電気信号のように変換されて集まってきます。 海馬は信号を整理し、一時的(数ヶ月程度)に記憶を蓄える働きを担います。 16 февр. 2015 г.
エピソード記憶 どこ?
海馬は、エピソード記憶の形成や想起に重要な脳領域です。 先行研究により、覚えた記憶は、時間経過とともに、海馬から大脳皮質に徐々に転送され、最終的には大脳皮質に貯蔵されるのではないかとのアイデアがありますが、大脳皮質への記憶の転送に関して、神経回路メカニズムの詳細はほとんど分かっていませんでした。
エピソード記憶 いつ どこで?
エピソード記憶は、過去に経験した出来事の記憶で、「いつ」「どこで」という時間と場所を伴っているものです。 記憶は2種類に大別でき、すぐに忘れてしまう「短期記憶」と、長期的に記憶できる「長期記憶」のうち、エピソード記憶は後者に該当します。 また、言語化できる「陳述記憶」のひとつです。
エピソード記憶 意味記憶 どっち?
エピソード記憶と意味記憶の違いはいろいろとあります。 その一つは「符号化」と「検索」のプロセス。 ざっくりいうと「覚える」方法と「思い出す」方法です。 意味記憶が概念的な精緻化・体制化(覚える方法)が必要なのに対し、エピソード記憶は時間的な符号化、そして物語的な符号化が行われます。
記憶はどこで?
日常的な出来事や、勉強して覚えた情報は、海馬の中で一度ファイルされて整理整頓され、その後、大脳皮質にためられていくといわれています。 つまり私たちの脳の中で、「新しい記憶」は海馬に、「古い記憶」は大脳皮質にファイルされているのです。