肛門腺を絞ってたまりすぎている分泌物を排出させます。また炎症がひどい場合や化膿が起こっている場合には化膿止めなどの薬(外用薬・内用薬)の投与を .
犬の肛門腺はどのように分泌されますか?
肛門腺は犬の肛門の左右に1つずつあり、ここから分泌されるものが、肛門の脇の4時と8時の位置にある肛門嚢に溜まります。 分泌物はドロッとして脂っぽいものからサラッとした液体、ヨーグルトのようなクリーム状など、犬によって個体差が大きいものです。
肛門腺は絞りをしないとどうなるのですか?
4.肛門腺絞りをしないとどうなる? 肛門腺とは? 肛門腺は「肛門囊 (のう)」とも呼ばれ、肉食類のみに存在する1対の小さな袋のようなものです。 肛門よりもやや下の皮膚内にあり、時計の4時と8時の方向にあります。 肛門腺には、臭腺や皮脂腺があり、その袋の中ににおいの強い分泌物が溜まります。 分泌物は便と共に少しずつ排出され、マーキングの標識となります。 つまり、 犬が初対面で会った時にお尻のにおいを嗅ぎ回るのは、この分泌物のにおいを嗅いでいるからなのです。 また、分泌物のにおいは人間の指紋の様に1匹ずつ異なり、犬はにおいを嗅ぎ分け相手の情報を得ることができます。 スカンクは恐怖を感じる、敵に襲われると臭いにおいを出すことで有名ですが、そのにおいは肛門腺からの分泌物です。
肛門嚢に溜まった分泌物は、犬で定期的にケアする必要がありますか?
肛門嚢に溜まった分泌物は、大型犬ではウンチの排泄時に一緒に押し出されるので特にケアしなくても大丈夫なのですが、小型犬や中型犬では定期的に絞って空にしてやらなくてはいけません。 (※追記 個体差があるので、大型犬でも定期的なチェックは必要です。 ) 我が家の中型雑種のニコは、排泄時に押し出される時とそうでない時があるので先に書いたように毎日観察しています。 もう1匹のミニチュアピンシャーは自力で押し出されたことは今まで一度もないので、家庭で定期的に絞っています。 肛門嚢がいっぱいになると、カーペットや草の上にお尻を擦りつけていわゆる「お尻歩き」をしたり、尻尾の付け根あたりを舐めたり噛んだりするようになるので、こんな仕草が見られたらケアをしなくてはなりません。
肛門嚢が満杯になる期間はどのくらいですか?
肛門嚢がいっぱいになると、カーペットや草の上にお尻を擦りつけていわゆる「お尻歩き」をしたり、尻尾の付け根あたりを舐めたり噛んだりするようになるので、こんな仕草が見られたらケアをしなくてはなりません。 2011年の調査によると、肛門嚢が満杯になる期間は平均して3週間だそうですが、個体差はかなりあるので、日頃の観察が大切ですね。 ケアのために絞る方法は、お尻の外側から絞る方法と、肛門の内側から絞る方法があります。 自宅やグルーミングサロンで行う場合は外側から絞ります。 尻尾を持ち上げて、時計の4時と8時の位置を下から上に向かって押し出すように絞りますが、うまくいかなかったり自信がない場合はサロンや病院にお願いしましょう。