肛門周囲膿瘍とは 直腸と肛門の境目である歯状線という部分に傷がつき、便に混じっている細菌などが原因で炎症を起こしてしまうことがあります。
肛門周囲膿瘍は何科?
肛門周囲膿瘍(はれじ)とは何か 肛門周囲膿瘍(はれじ)とは肛門の周囲にできる膿のかたまりです。 直腸と肛門の境目すなわち直腸粘膜と肛門部の皮膚の境目に歯状線というものがあります。 この漏斗状にへこんだ部分に汚物がたまり、炎症がおき、さらに進んで肛門腺管から肛門腺へと進み、化膿して膿がたまります。
肛門周囲膿瘍 いつ治る?
化膿しているからといって、抗生物質や鎮痛剤を内服するだけでは決して良くなりません。 治療としては外来で局所麻酔で肛門周囲の皮膚をメスで切開して、膿(うみ)を出すことによって、症状は劇的に改善します。 切開施行後は炎症が落ち着くまでは2~3日、外来に通院していただき、傷口の処置をする必要があります。
痔ろうってどういう病気?
「痔ろう」は、肛門内部の直腸と肛門周囲の皮膚の間に穴が開いてトンネルができてしまう状態のことで、別名「あな痔」とも言います。 初期の段階は肛門の周囲に膿がたまる「肛門周囲膿瘍」と言われますが、進行して慢性化すると痔ろうになります。 痔ろうは、いぼ痔や切れ痔と異なり、市販薬では治すことはできません。
肛門近くのしこり 何科?
おしりにできるしこりは、皮膚疾患や良性の場合が多いですが、中には、悪性の場合もあります。 悪性のしこりの初期症状として、固いしこりが徐々に形成されるケースがあります。 自分でしこりが良性か悪性か自己判断するのは難しいので、しこりを発見したら、まずは皮膚科で診察を受けましょう。