痔ろう(あな痔)の前段階ともいえる肛門周囲膿瘍は、切開して膿を出せばラクになります。 ただ、この後痔ろう(あな痔)になる可能性が高いので、注意が必要です。 また、痔ろう(あな痔)と診断された場合は、手術をしなければ治りません。
痔瘻 何回もなる?
痔瘻手術は原則的には完璧に一次孔を解放、切除しておけば同一の痔瘻は再発いたしません。 しかし肛門機能の低下を避けるため括約筋温存手術が行われた場合、経過中筋肉の閉鎖部の癒合不全が起きた場合は時として再発する事があります。
肛門周囲膿瘍 いつ治る?
化膿しているからといって、抗生物質や鎮痛剤を内服するだけでは決して良くなりません。 治療としては外来で局所麻酔で肛門周囲の皮膚をメスで切開して、膿(うみ)を出すことによって、症状は劇的に改善します。 切開施行後は炎症が落ち着くまでは2~3日、外来に通院していただき、傷口の処置をする必要があります。
痔瘻術後どのくらいで治る?
完治は合併症がなければ1~2ヶ月程度です。 痔瘻手術では、6~12回程度の通院が必要です。 完治は単純痔瘻で2~3ヶ月、複雑痔瘻で3~6ヶ月です。
肛門周囲膿瘍 何度も?
この肛門周囲膿瘍を繰り返していると、やがて症状が進み「痔ろう」になります。 痔ろうは手術でなければ根治しません。 治療せずに放置しておくと症状が複雑化し、まれに痔ろうがんになることもあります。 肛門周囲膿瘍の疑いのある人や何度も再発を繰り返している人は、痔の治療を行っている当院に一度ご相談下さい。