高カロリー輸液は、末梢から投与する輸液に比べ3~6倍も高濃度であるため、末梢静脈から投与すると血管痛や静脈炎を起こし、やがて血管が閉塞します。 心臓に近い上大静脈は太くて血流が多く、高濃度の高カロリー輸液を投与しても瞬時に多量の血液で薄められ、血管や血球に対する影響が少なくなります。
高カロリー輸液 中心静脈 なぜ?
なぜ中心静脈内に投与するの? 高カロリー輸液は、末梢から投与する輸液に比べると3~6倍程度の濃度となっています。 そのため、末梢静脈から投与すると血管痛や静脈炎を起こしてしまうリスクを孕んでいます。 心臓付近の太い静脈である中心静脈に投与することで、 静脈炎のリスクを軽減している というわけです。
高カロリー輸液 どこから?
高カロリー点滴は末梢静脈から投与する点滴製剤に比べると糖濃度が3~6倍もあります。 末梢静脈から投与すると血管痛、血管炎を起こし血管閉塞の危険性が多くなります。 上大静脈は心臓から近く太い血管であり血流も多く、高濃度の点滴製剤を投与しても血流が多いので薄められて血管や血球への影響が少なくなります。
中心静脈栄養で高カロリー輸液を用いる際に起こりやすい合併症はどれか?
中心静脈栄養法〈TPN〉で高カロリー輸液を用いる際に、起こりやすい合併症はどれか。 高カロリー輸液は高濃度のブドウ糖を含むので、高血糖による高浸透圧利尿により循環血液量が減少する可能性がある。 その場合には血圧が低下しやすい。
高カロリー輸液 低血糖 なぜ?
高カロリー輸液の場合:血糖変動は急激 そのため、経口摂取で栄養素を摂った場合のような、血糖変動に緩衝する臓器の介入がありません(図1- ②)。 したがって、高カロリー輸液では血糖値が急に上昇しやすく、点滴終了後に急に血糖値が下がりやすいのです。