塩酸ゲムシタビン(以下GEM)の投与方法は経静脈で、通常は生理食塩液に溶解して投与するが、GEMの生理食塩液に対する浸透圧比は2、pHは3.0のため、血管内皮細胞の傷害が強く、血管痛を訴える患者が多い。
化学療法 血管痛 なぜ?
薬のpHが酸性側あるいはアルカリ性側にかなり傾いた場合、血管を刺激し、痛みや炎症を引き起こす原因となります。 浸透圧が異なる溶液に接触すると、血管内皮細胞が傷つきます。 注射部位の血管内皮細胞に障害を与えると考えられます。
オキサリプラチン 血管痛 なぜ?
オキサリプラチンによる血管痛は、「侵害 受容性疹痛」 6 )に分類され、オキサリプラチ ンによる血管痛の要因は、「pH約 4.8とい う、低い pHによる可能性が高し1」7)と考え られている。
点滴 なぜ痛い?
点滴は、水分や栄養の補給ができる大切な治療ですが、点滴中に血管が痛くなったり赤くなったりしたことはありませんか? 原因は、点滴液による刺激や感染により「血管炎」を起こしているからです。 血管炎が起きたら、針を抜いて別の血管に刺し替えなければなりません。 また、点滴が漏れて腕が腫れた経験をお持ちの方もおられるでしょう。
血管外漏出冷やすなぜ?
抗癌剤が血管外漏出した場合は、一般的に冷却することが推奨されている。 これは冷却することにより局所の血管収縮を引き起こし、薬剤の局在化をもたらし、抗癌剤の破壊的な効果を不活化させることを期待して用いられている6)。