ゲノム解析ってなあに? 多くの生物の遺伝情報を解明することです。 現在、遺伝子情報(DNAの塩基配列)は自動的に解読でき、コンピュータで解析できるようになりました。 ヒトゲノムの解明は、特に重要であり、病気の予防や診断・治療に結びつきます。
ゲノム解析のメリットは?
製薬の分野では、疾患と関連する遺伝子を特定し、疾患を引きおこす因子だけを標的とし、副作用を抑えた薬の開発に応用することが期待されています。 また、遺伝情報を解析することで、発症前の診断や病気にかかりやすいかどうかを診断したり事前に対策を行うなど、予防医学の分野にも大きな恩恵をもたらすとみられています。
ゲノム解析とはどういうことですか?
ゲノム解析とは、生物のゲノムのもつ遺伝情報を総合的に解析することです。 ゲノム解析は、ゲノムを構成するDNA分子の塩基配列(GATCのならび)を決めることから始まります。 しかし、塩基配列データからだけでは、どこにどのような遺伝子があるのかは簡単にはわかりません。
遺伝子解析 何がわかる?
遺伝子に含まれる遺伝情報を解析し、個人の病気のかかりやすさや体質の傾向を知る検査です。 つまり、自分のからだの設計図の一部を知るようなものです。 遺伝子はDNAという物質に記録されています。 DNAは唾液から抽出することが可能であり、DNAチップと呼ばれる膨大な遺伝情報を検出できる技術を用いて解析を行っています。
ゲノム解析の欠点は?
ヒトのゲノム解析の結果生じる最も大きな問題点は、個人の遺伝情報が非常に大きな意味を持ち、社会的に大きな影響を与える可能性があるということである。 例えば、米国では、1991年に保険会社が遺伝子検査の結果によって、加入を拒否するというケースや、大学卒業時の就職でも遺伝子診断の結果、就職を断られるという問題が生じた。