1950年代から1960年代にかけて工場などの生産性向上に伴い、工場周辺の住民などの多くの人が有害物質に晒されるようになった。 この時期に発生した水俣病や四日市喘息などの公害病により国民が危機感を抱くようになると、1967年には公害対策基本法が公布・施行された。
公害 いつ頃?
公害とは、経済の利益を追求した結果環境を汚染し、巡り巡って人体にも多大な悪影響を及ぼす社会問題のことを指します。 日本で公害問題が指摘されるようになったのは1960~1970年代における高度経済成長期頃からだと思われがちですが、実はそれよりも前から、日本は様々な公害問題に直面してきました。
公害言葉いつから?
『明治・大正・昭和の新語・流行語辞典』「1967(昭和42)年」の「公害」の項(p306)に「「公害」ということばは古くは明治10年代の大阪府令や1896年の河川法に見られ,~」との記述あり。
水質汚濁 いつから?
1.日本の水質汚染の歴史 日本において水質汚染が最も問題となったのは高度成長期ですが、水質汚染による健康被害が最初に確認されたのは明治時代の「足尾銅山鉱毒事件」まで遡ります。 同事件では、銅山から排出された鉱毒が渡良瀬川下流の農作物や農民、周辺の環境に多大な被害を与えました。
大気汚染 いつ頃?
大気汚染の歴史は長く、14世紀のイギリスにまで遡ります。 工業の発展による石炭使用の増加で空気が汚染され、1306年には公害と認定され、炉で石炭を炊くことが禁止されました。