胎児ではまず、中胚葉から分化した軟骨原基が形成 されます(図1)。 最初に骨を作るべきところに、場所 取りのようにこの軟骨原基ができていくのです。 次に その軟骨の中央に向かって血管や骨になる細胞が侵入 し、中央が徐々に石灰化して骨が形成されていきます。
骨の形成 どこ?
骨髄で骨の形成が行われる。 骨芽細胞によって骨の吸収が行われる。 カルシトニンによって骨からカルシウムが放出される。
骨形成 いつ?
そして、骨を作る働きをする「骨芽細胞」が、破骨細胞によって吸収された部分に新しい骨を作る(骨形成)のです。 骨は、2~5か月かけて作り直され(リモデリング)、1~4年周期でこれを繰り返すと言われています。 また、1年間でおよそ20%の骨がリモデリングされていると言われています。
骨はどうやって成長するのか?
まず破骨細胞が酸や酵素で古い骨をこわします(骨吸収)。 次に、骨芽細胞がコラーゲンを生成し、そこに腸で吸収されたカルシウムが付着して新しい骨がつくられます(骨形成)。 この繰り返しが約3年のサイクルで回っており、骨は大人になっても日々生まれ変わっています。
骨の成長 どこ?
骨の末端近くにある「成長板」(骨端線とも呼びます)には軟骨細胞が存在し、これが増えることで骨が長くなり、身長が伸びます。