骨折とは、骨が持つ強度以上の外力が加わったために、ひびが入ったり、折れたり、砕けたりした状態のことです。 骨折には気づかないほどの小さなひびから、命にかかわる重症の骨折まであり、その状態によって治療法が異なります。
骨折って何?
「骨折」は、骨が折れたりひびが入った状態のことを言います。 「骨折したことがある」という話は身近なところで耳にするのに、「状態によっては手術する」ことはあまり知られていません。 いざというとき「えっ、骨折で手術?」とあわてないためにも、骨折の原因や手術法など、骨折にまつわる基本を知っておきましょう。
骨折したらどうなるの?
骨折は骨に力がかかって発生します。 健康な骨では、かなり大きな力がかからないと骨折しません。 しかし、骨全体が弱っていたり、骨の一部が溶けていたりすると、弱い力でも骨折します(病的骨折)。 また、健康な骨に弱い力がかかる場合でも、同じ場所に繰り返し長期間かかり続けると骨折することがあります(疲労骨折)。
複雑骨折ってどんなの?
腕や足が骨折し、折れた骨が皮膚を突き破って外に出てしまう状況を開放骨折(あるいは俗に複雑骨折)と称します。 外に突き出てしまっているために骨髄炎を起こしやすく、緊急に手術を行うのが望ましいです。
ヒビ 何骨折?
いわゆる「骨にヒビが入った」状態ですが、医学的には骨折に分類されます。 骨にヒビが入った程度の「亀裂骨折」や、外見的には変化が見られないものの内部が離断している「骨膜下骨折」などがその典型です。 見た目だけでは骨折と判断がつきにくく、捻挫や打撲と間違えられることもあります。