過呼吸(過換気症候群)により呼吸が思うようにできないと「死んでしまうかも!」という強い不安に襲われる方もいらっしゃいますが、過呼吸(過換気症候群)で死ぬことはありません。 パニック障害の治療で、十分なサポートの元で、わざと過呼吸を起こして取り組む治療もあるぐらいです。
過呼吸 どのくらいで収まる?
呼吸の速さと深さを自分で意識的に調整すれば2~3分で自然に治まる。 少しずつ息を吐く。 また息を吐く前に1~2秒くらい息を止めるくらいがベター。 本人は落ち着かなければと思っていてもできないので協力者が胸や背中をゆっくり押して、呼吸をゆっくりするように促す。
過呼吸が続くとどうなる?
強い不安や緊張、またはパニック障害の発作などで何度も息を激しく吸って吐く、いわば過呼吸の状態が長く続くと、呼吸によって二酸化炭素を必要以上に吐き出してしまい、血液の中では炭酸ガス濃度が低くなってしまう。
過呼吸になるのはなぜ?
心に抱えている不安や恐怖、緊張など精神的なストレスが引き金で起こります。 人によって感受性の違いはありますが、発作を起こしやすい性格として、「几帳面」や「心配症」などが挙げられます。 上記以外に、マラソンなどスポーツの直後や睡眠不足などの肉体的疲労からも起こります。
過呼吸 何回?
呼吸が速いとは、1分間に25回以上行われる状況で、「頻呼吸」と言います。 「過呼吸」とは、呼吸回数に変化はないが、呼吸の深さが増加することを言います(通常、呼吸回数も多くなると考えられています)。 健康な人は、正常な状態でも状況に応じて呼吸が速くなったり、深くなったりします。