神経性過食症の場合、5〜10年間経過観察した結果、半数が完全に回復し、1/3はある程度の回復を認め、10〜20%程度は同様の症状が続くと言われています。 体型や体重は正常範囲内であることが多いです。 神経性過食症の方で予後が良いのは、若年での発症、症状を認める期間が短いことなどが挙げられます。
過食症の治し方は?
過食症の治療は、カウンセリングのほか、抗うつ薬や抗不安薬を使った薬物治療、対人関係療法、認知行動療法などさまざま。 「親子で治療に取り組み、家族関係や人間関係を見直すことが解決につながるケースも多い」と高木院長。
神経性過食症 何科?
摂食障害の治療は主に内科や精神科、心療内科で行います。 異常な食行動の裏には心の問題があることも多く、身体と心の両面からのアプローチが必要です。 特に死にたいと感じたり自傷などが見られたりする場合は精神科や心療内科を受診するのがよいでしょう。
過食嘔吐 なぜやめられない?
これには理由があります。 過食嘔吐には非常に大きなエネルギーが必要ですから、それを途中で止めたとき、そのエネルギーが自傷行為や暴力などさらなる逸脱行為に代わってしまう可能性があるからです。
過食嘔吐 やめたらどうなる?
自己誘発嘔吐をやめると、胃液とともに排出されていたクロールの減少が起きなくなりますから、失われていた水分とともにナトリウムが細胞内に取り込まれるようになり、一過性に浮腫(ムクミ)が起きます。 身体は腎臓で体内の水分の調整を行いますから、尿量が増えるわけです(「浮腫み」参照)。