現在の形態に最も近い痴呆性高齢者グループホームは、高齢者福祉の先進国であるスウェーデンで1980 年半ばに発祥しました。 90年代に入ると数々の試行による成果を受けて痴呆性高齢者ケアの切り札とし て位置づけられ、スウェーデン国内で一般的なものとして普及しました。
グループホーム制度 いつから?
日本では1990年代初めごろ、現在のような形態の認知症グループホームが開設され始め、やがて全国に広まりました。 その後1997年には「痴呆対応型老人共同生活援助事業」として厚生省(現在の厚生労働省)で制度化され、2000年4月から施行された介護保険制度において在宅サービスのメニューの一つに位置づけられました。
グループホームの利用期間は?
グループホームには基本的に入居期限はありませんが、中には期限が定められていたり、更新料の支払いが必要になったりする場合もあります。 精神障害者を対象としたグループホームの場合、自治体によっては入居期限がない「滞在型」と入居期限を原則3年とする「通過型」の2種類を設定している場合があります。
グループホーム なぜ9人?
グループホームの目的でもある「できるだけ家庭に近い環境で、地域社会に溶け込んで生活する」ことが可能になり、さらには認知症の症状の進行を遅らせることにもつながり…と、大きな意味を持っているのが1ユニット=9人の理由なのです。
グループホームの根拠法は?
障害者グループホーム(共同生活援助)は、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法)第5条第1項に規定された障害福祉サービスの一つで、身体・知的・精神障害者及び難病患者等が世話人等の支援を受けながら、地域のアパート・マンション・一戸建て等で共同生活を送る場です。