緊張したり力を入れすぎたときには誰でも手がふるえることがあります。 これは病気ではありませんが、筋肉を動かすときに働く交感神経の状態が影響していると考えられています。 ふだんは何ともないのに、何かしようとすると手がふるえて日常生活に支障が出て精神的な苦痛を感じる、そのような場合は治療の対象になってきます。
何かを持ったりすると手が震える?
自分で動かそうとしていないのに体が規則的にふるえることを「振戦(しんせん)」といいます。 誰でも強い緊張やストレスを感じたり、重い物を持つと振戦が出現します。 これは生理的振戦といって病気ではありません。 原因がなくなれば自然とふるえはおさまります。
怒ると手が震える なぜ?
緊張の他にも不安や恐怖、怒りなどによるふるえは生理的なふるえと言われ、その発生にはアドレナリンが大きく関わっています。 アドレナリンは脳が感情の高まりを感じると分泌され、心拍数が上昇するなど自律神経が身体をうまくコントロールできなくなります。 感情が高ぶる場面でふるえが顕著になるのはそのためです。
何もしてなくても手が震える?
無意識に手が震える本態性振戦が原因です。 精神的なストレスや緊張等により交感神経が過剰に興奮して機能が活性化されると、筋肉の収縮と弛緩の速度が合い、振動の幅が広がります。 結果として、震えとして感じるようになると考えられています。 ストレスが限界に達した時に出る症状|心の限界サインをチェック。
何もしてないのに震える?
静止時振戦は、何もしていない時、筋肉が緩んだ時に出る振戦で、手を動かすとふるえ自体は止まるというふるえです。 このタイプのふるえを生じる代表的な病気はパーキンソン病です。 パーキンソン病は、脳内のドーパミンというホルモンが減少していくために、静止時振戦や動作緩慢、バランスの障害などを生じてしまう病気です。