「産婦人科診療ガイドライン」では、「妊娠41週では分娩誘発を行うか、陣痛発来を待機する」「妊娠42週では原則として分娩誘発を勧める」と記載されています。 当院では羊水に異常なければ41週、羊水量減少があれば早めの分娩誘発を行うことが多いですが、御本人と相談しその都度方針を決めているのが実際のところです。
何週での出産がベスト?
お産に適した時期は正期産と呼ばれます。 この期間は 37 週 0 日から 41 週 6 日の 35 日間です。 いつでも外の世界に出てこられる準備ができています。 そのため、37 週超えたら 毎日が分娩予定日だと思って生活しましょう。
普通分娩 何週から?
妊娠37週から41週までの出産を正期産となります。 妊婦さんはこの辺りでの出産が多く、分娩の約90%は正期産といわれています。 妊娠36週までの出産を早産、妊娠42週以降の妊娠状態を過期妊娠といいます。 一方、妊娠35〜36週の早産児の生命予後は正期産児のそれと比べて変わらないことが判っています。
計画無痛分娩は何週にする?
一般的に、計画無痛分娩の予定は、妊娠37週以降の正期産の時期に入ってから医師が決めます。 妊婦さん本人の希望を聞き、母体と赤ちゃんの状態を総合的に判断して、出産の準備が整う時期を予測します。 緊急性がある場合は、妊婦さんの希望に関わらず、安全性を考慮した予定日に実施されます。
37週のリスクは?
例えば、37週・38週では胎児の肺や脳は成長途上であり、健康な体温を維持するのに役立つ脂肪を蓄えている途中です。 陣痛誘発、または帝王切開により39週以前に産まれた赤ちゃんは、呼吸や摂食に関する問題を有したり、重篤な黄疸をおこしたり、生後に集中治療を必要とする可能性が高くなります。