へその緒の血管に流れている血液は「赤ちゃんのもの」です。 へその緒の血管が胎盤にあるママの血液に浸っているような構造になっていて、そこで栄養や酸素、老廃物や二酸化酸素を交換するので、ママと赤ちゃんの血液が混ざることはないんですよ。 この血液は、臍帯血(さいたいけつ)と呼ばれます。
臍帯血は何に使う?
出産の際にお母さんのご協力で「提供」していただいた「臍帯血」は、患者さんの治療のため移植に使われます。 そのため、移植に用いる臍帯血は、健康な母子から採取され、高度な基準のもとに保存されたものでなくてはなりません。 また、臍帯血を採取できる病院は、全国113の臍帯血バンク提携施設となります。
臍帯血 どこから?
赤ちゃんが産まれたあと、胎盤がお母さんの体内に残っている間にさい帯血を採取します。 採取には専用のバッグを使用し、さい帯表面の血管に針を刺して行います。 さい帯の表面は、針を刺しても痛みを感じることはありません。 採取は2~3分程度で終了し、数分後にお母さんの体外に胎盤が娩出されます。