くらし科学研究所/黄色ブドウ球菌の加熱殺菌は何度、何分が必要か? 一般的な食中毒菌の殺菌条件は、中心温度が75℃・1分以上の加熱とされていますが、これまで黄色ブドウ球菌に関しては、63℃・30分(牛乳や食肉製品の低温殺菌)や80℃・30分というデータしかありませんでした。
黄色ぶどう球菌 温度?
・黄色ブドウ球菌はグラム陽性の通性嫌気性(酸素のない状態でも増殖が可能)の球菌で、30~37℃の温度帯が良く発育します。 また5~47.8℃の温度域でも増殖可能と言われています。 ・高塩分(食塩濃度 16~18%)にも耐えられます。
黄色ブドウ球菌 死滅 何度?
芽胞は作らないので、60℃で30~60分で死滅する。 黄色ブドウ球菌の産生するコアグラーゼは、免疫学的特異性からⅠ~Ⅷ型に型別される。 食中毒を起こすのはⅡ、Ⅲ、ⅥおよびⅦ型の4型で、この型別は食中毒発生時の疫学調査に広く応用されている(表2参照)。
黄色ぶどう球菌 熱に?
黄色ぶどう球菌自体は熱に強くありませんが、エンテ ロトキシンは熱に強いので、通常の加熱調理では無毒化 されません。 従って、黄色ぶどう球菌による食中毒を予 防するためには、食品中でエンテロトキシンをつくらせ ないようにすることが重要です。 菌が食品につかないよう調理前の手洗いや調理器具の 洗浄・殺菌を心がけましょう。
黄色ブドウ球菌 何個?
黄色ブドウ球菌は食中毒菌としてもよく知られており、この菌に多量に汚染された食品(一般に1g当たり10**6個以上)を食べると、1~5時間の潜伏期間の後に、吐き気・嘔吐・腹痛・下痢などの症状が現れます。 ただ、重篤になることは少なく、数時間から2日で症状は改善すると言われています。