体に入ってきた異物がアレルゲンとみなされると、白血球の1つのリンパ球により「IgE抗体」という抗体がつくられます。 IgE抗体はつくられた後、血液中を流れて皮膚や粘膜などの組織にいる「マスト細胞」や血液中を流れる白血球の一種である「好塩基球」の表面にくっつき、アレルゲンを待ち構える状態(感作)になります。
IgE抗体 多いとどうなる?
IgE抗体は、体に外部から侵入してきた異物(アレルゲン)に選択的に結合することで、その後に引き起こされる生体反応(くしゃみや鼻汁、かゆみなど)を介して異物を体外に排出し、体を守る役割の一部を担っています。 体内にIgE抗体が増えると、体に不調を感じるほどに、生体反応が強くなります。
IgE 高い なぜ?
一般に花粉などの季節性アレルゲンがIgE上昇の主因である場合にはシーズン後に高く,その後低下し,ダニなどの通年性アレルゲンでは年間を通じて高値の場合が多い. アレルギー,寄生虫疾患以外では,SLE,関節リウマチなどの膠原病,肝疾患で高値となる場合がある.
アナフィラキシー 抗体なぜ?
アナフィラキシーが起こる仕組みには、免疫システムが働いています。 そのアレルゲンが体の中に入ってくると、体の中ではそのアレルゲンに対するIgE抗体が作られます。 このIgE抗体は、肥満細胞や好塩基球という細胞の表面にくっつきます。 IgE抗体とくっついて、抗原抗体反応が起こります。
IgE抗体 どこで作られる?
IgE抗体は、即時型アレルギー反応をおこす大切な役者です。 アレルゲンによる感作がおこると、そのアレルゲンにだけ結合することができる特異IgE抗体が形質細胞で産生されます。 アレルゲンが卵白であれば卵白特異IgE抗体、ダニであればダニ特異IgE抗体が産生されます。